JAPAN 2021 開幕記念 JAPANプロのコラムを公開! 村松治樹プロ ~メンタルに左右されない圧倒的な技術力を磨く~

プロツアーJAPANは、多くのプロが己の目指す目標に向かい互いに切磋琢磨する姿が印象的です。常に高い目標を掲げ、行動し続けることはトップの選手であっても容易ではありません。そんななか日本のみならず、海外の大会にも積極的に挑戦するプレイヤ–のひとりが村松治樹プロ。今回はそんな村松プロに海外での経験やハードダーツがどう自身のプレイに影響しているのか、また今シーズンについて振り返ってもらいました。

■憧れの舞台を常に意識する

2019シーズンは海外の大会へ出場するため3ステージ欠場している村松プロ。自身の現状と海外での挑戦をどう考えているのでしょうか?

「3回休んだからこの順位にいるのではなく、普通にJAPAN16に残れなくなってきているというのが最近の感覚です。JAPANではもうひと踏ん張り必要かなと。欠場後の予選ロビンからの参戦は1日が長いので大変ですね(笑)。海外参戦に関しては今年に限ったことではないですが、常に意識していて挑戦できるチャンスがあれば積極的にチャレンジしている感じです。最終目標はPDCで有名になって、そこで”いなくてはならない存在”になることです。そこに向けて日々挑戦を続けています。まぁ今のところは鈴木未来プロのほうがいい感じになっているのでジェラシーを感じていますけど…」

国内と海外での大会で大きく異なるのはソフトダーツかハードダーツかという点ではないでしょうか。その違いについて村松プロはどのように考えているのか話を伺いました。

「大きな違いは無いと思います。もちろん的の大きさや距離などは違いますけど、やっていることは同じですからね。ちなみに国内外どこでも、遠征するときはハードボードを持ち歩いてホテルなどで練習しています。前までは持っていたキャリーケースにボードが入らなかったんですけど、2019 PDC World Cup of Dartsでちょっと賞金を稼いだのでそのままドイツで大きなキャリーケースを買って、ボードを持ち運べるようにしました(笑)。なぜハードボードを持ち歩いているかというと、的が小さいのでより追い込んだ練習ができるのと、ハードの大会に行ったときでもちゃんとした練習になるからです。ハードが上手だったらソフトも上手になるのでどちらの大会にも活きていると思います」

■バレルへのこだわりとフォームの意識

トッププレイヤーとなると自身のモデルのバレルを監修する選手も少なくありません。村松プロにはバレルへのこだわりとフォームについて解説してもらいました。

「バレルは毎回一番かっこいいと自信を持って作っています。好みにもよると思いますが自分の中では一番かっこいいのでそれでいいんです。今はノーグルーブのバレルを使っていますがこれも”かっこいい”というところから始まっています。投げ方に関しては、自分がバレルに合わせているくらいの感覚かもしれません。かっこいいと思ったバレルを作ってそれに合わせて投げています(笑)。意識している点は”最小限”というところです。動作ひとつひとつも最小限で、力も最小限に、無駄なものをそぎ落としてシンプルにしたいんです。よく村松の投げ方は特殊でできないと言われるんですが、自分としては一番特徴が無いような気がするんですよね。ちなみにルーティーンもゲン担ぎもやらないです。もしそれができなかったときに焦りたくないので『最小限に自然体で投げる』これだけです」

■今の自分は課題だらけ

純粋に実力不足で勝てていないと自身を分析する村松プロ、その要因となっている課題にはどのようなものがあるのでしょうか?

「現状は課題だらけですね!全然シュート力がたりていないと思いますし、要所要所でプレッシャーを感じるとそれなりのダーツになっちゃう自分がいます。”全然プレッシャー感じていませんよ”というオーラを醸し出すようなダーツをしたいですけど、今は感情の起伏のままに入るときは入るしダメなときはとことんダメです。なので、メンタルに左右されない技術力を磨きたいですね。メンタルを鍛えればいいのでは?と思うかもしれないですが、私は違う感覚というかメンタルに左右されるような技術じゃまだまだ未熟だと思っています。とりあえず全部入るようにします(笑)。トーナメント全体を通して狙ったところに全て完璧に入れて優勝したいです!」

JAPAN 2021 の開幕は10月23日(土)。
10月23日(土)15時~ JAPAN公式サイトでLIVE中継を配信します。

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