「ねぇ、Twitterで見かけたんだけど、会社の面接で面接官とダーツ話で盛り上がった人がいるんだって!」
ある日の朝、そんな情報が駆けめぐりました。Twitterを見てみると、そのツイートにはなんと500以上の「いいね♡」とたくさんのリプライが!
気になる!!面接でレーティングやダーツのどんな話をしたのか、気になる!!!
ということで、ご本人にお話を伺っちゃいました。
話題のツイート
まず、そのツイートがこちら。
さっそくTwitterで取材を申し込んでみると、なんとOKとのこと!3月某日にアポを取り付け、その日を待つことになりました。
さわやかイケメンが現れた
取材当日、どんな方なのかドキドキの編集部。お顔はもちろん年齢も情報ナシ、会社の面接…というツイートから、なんとなく若い人を想像していたけれど、もしかしてものすっごい年配の方の可能性もあるわけで(汗)。ドキドキドキ・・・・
約束の時間の10分前、ついに現れた!
「こんにちは!」
・・・え!?
さわやかな好青年風な若者に驚く編集部。
(こんなさわやかイケメンが、面接でダーツ話を披露しちゃうくらいダーツを趣味にしているなんて!ダーツの未来は明るい!!バンザイ!!)
と心の中で小躍りしつつ、取材がスタートしました。
ツイートの主はこんな人!
まずは簡単な自己紹介をしてもらうことに。お名前はヒカルさん、横浜市出身の25歳だそう。
早速いろいろなお話を聞いてみます!
- Q. ダーツを始めたのはいつ頃ですか?
ダーツを始めたのは、17~8歳のころです。ゲームセンターでダーツマシンを見かけて遊んでみたのがきっかけで。自分はそこまで負けず嫌いではないと思っていたんですが、友だちと遊んでみてゲームに負けたときに猛烈に悔しくて。
- Q. 面接でも聞かれたというレーティングですが、今いくつくらい?
レーティングは15です。
!!!!!
レーティング15!?
15といったらもはやプロの腕前では。面接官もさぞ驚いたことでしょう…。ちなみにカウントアップの最高得点は1107点とのこと。
ガチや…。
いよいよ本題へ!
ー ではさっそくなんですが、話題になったツイートの面接について教えてください。
「『趣味は?』って聞かれたので『趣味はダーツです』って答えたんです。そしたら、『じゃあ、レーティングと昨日(面接日はSUPER DARTS 2018翌日)のSUPER DARTSの感想を教えて』と言われたんです」
ー どう答えたんですか?
「まず、レーティングは15…と」
ー 驚いたでしょう?(笑)
「ええ、まぁ(笑)。すごいな、とお褒めくださって」
ー 他の面接官の方はどんな反応でした?
「面接官の方は3名いらしたんですが、他の2名の方は『それはなんだ、すごいことなのか?」と聞いていましたね」
ー そうですよね(笑)
「それで、ダーツの質問をしてくださった方が『すごいんだよ、なかなかなれるものじゃない、根性がある』と言ってくださって。そこからはどうやったらダーツがうまくなるのか、とかそういう話をしました」
ー SUPER DARTSの話もされたとのことなんですが、具体的にどんなお話をされたんですか?
「まず感想を、とのことでしたので、2大会連続で日本人がああいう大きな舞台で優勝をした、ということがとても誇らしいと思ったことを話しました。予想外の展開がたくさんあったので、それが印象的だったという話をしました」
ー なかなか熱い話ですね。面接官の方の反応ってどんな感じだったのでしょう?
「面接官の方も、結構長くダーツをプレイされている方のようなので、D-CROWN(過去に存在したソフトダーツのプロ団体)時代の選手の話で盛り上がりましたね」
ー ディープな話まで(笑)。他の面接官の方はポカーンですよね。
「そうですね~(笑)。他の面接官の方は、『また始まったよ~』といったような感じでしたね」
ー 面接でダーツの話をされたことってこれまでもありますか?
「はい。僕、これまで就職活動で20社くらいは受けているんですが、『趣味はダーツです』と言っても、やっぱりダーツはまだまだ世間一般に浸透しているわけではないと思うので話がつながることはなかったです」
ー では、今回はびっくりされたでしょう?
「びっくりもそうなんですが、もう嬉しくてしょうがなかったですね。こんな面接の場において、ダーツの話ができるなんて思ってもいなかったので。それで嬉しくて話をしていたら、どんどん話も弾んできて…。実は、この面接は3次面接だったんですが、1次、2次とちょっとうまく話せなかったなぁと落ち込んでいたんですよ」
ー 面接ではSUPER DARTSの展開が「予想外」とおっしゃっていましたね。面接の結果は、予想外ではないといいのですが…
「それは、はい!おかげさまで内定をいただきました!」
ー わぁ、それはおめでとうございます!これから、忙しくなりますね。
「そうですね、忙しくなるとは思うんですが、ダーツは時間を見つけては、やっていきたいです。それこそ40代、50代になっても続けられる競技だと思うのでずっと続けていきたいですね」
ー レーティング15にもなると、たとえばプロとか、そういうのを考えたりはしないんですか?
「考えますね、やっぱり。プロテスト、受けてみたいなと思います。それでいつかはSUPER DARTSに出て、こんな感じで入場して~、トンパチ(TON80…難易度の高いダーツアワードの一つ)を決めてガッツポーズして、あの選手を倒して~と、妄想がふくらみます(笑)」
ー ぜひぜひ!その夢、実現してほしいです!
「ありがとうございます。仕事ももちろんですが、これからもダーツ、がんばります!」
どこを切り取っても絵に描いたような好青年そのものだったヒカルさん。
取材のお礼に、SUPER DARTS 2018の出場選手直筆サイン入りポスターをお渡ししたら、無邪気にとても喜んでくださって、そんな姿を見てさらに感動する編集部でした。
ヒカルさん、新しい職場でのお仕事もダーツも、がんばってくださいね。
取材を終えて
ダーツの話題で、もちろん初対面の面接官と盛り上がるなんて、「趣味」はやっぱり人と人を結んでいくなぁと実感。ダーツは特に、グループで盛り上がったり対戦を楽しんだりと、人と人がつながっていく遊び。ヒカルさんも、今度はその面接官の方と一緒にダーツを楽しむ日が近くやってくるのかもしれませんね。