YOUはどうしてプロダーツ選手に? ~THE WORLD ONLINE LEAGUE 外国人選手編~

世界で活躍する海外のプロダーツプレイヤーたち。
彼らに「どうしてプロプレイヤーを目指したのか?」と質問してみると興味深いエピソードが多いです。
そこで今回は THE WORLD ONLINE LEAGUE(2月24日(木)より配信)に参戦する注目のプレイヤーたちに、その質問をしてみました。 

シェフとダーツの二刀流からダーツのレジェンドへ

「すぐにダーツが気に入ったよ」

チームシンガポールとして出場する「レジェンド」の異名を持つポール・リム選手。彼がダーツと出会ったのはロンドンでシェフになる勉強中をしていたとき。シェフ学校の仲間と行ったパブでスチール・ダーツをプレイしたのが初めてのダーツだったそうです。

「時間をつぶすのにもってこいだったんだ。それにどんどんうまくなったよ。うまくなればなるほど、ダーツで得られる達成感と興奮にハマっていったんだ。そしてさらにのめり込んでダーツを練習するようになると、さらに上手くなっていったね」

リム選手はその後初めて出場した大会で優勝し、ダーツをキャリアにすることを決めました。

「実際にプロに転身したのは、シェフとして移住したパプアニューギニアだったよ。その代表として、オーストラリアで開催されたパシフィックカップにシングルスで出場して優勝した後だね。1985年にはアメリカに移住して平日はシェフ、週末はダーツのサーキット大会を回る二刀流のセミプロプレイヤーをやっていたんだ」
そのわずか2年後にリム選手はフルタイムのダーツプレイヤーとして全米や世界中でプレイするようになります。そしてその後は世界を代表するレジェンドプレイヤーとなっていきます。

歌手としてよりもダーツで活躍することに喜びを感じる

「君からはすごい才能を感じる。強いプレイヤーになれると思う」

キャシー・リョン選手がダーツに夢中になったきっかけが、この言葉でした。

リョン選手は、チーム香港のメンバーとして出場する世界的に高い人気がある女性プレイヤーです。
その彼女をダーツププレイヤーとして見出したのは、なんとレジェンドのポール・リム選手。

ダーツ始めたばかりのリョン選手が、リム選手に言われたのが冒頭の言葉でした。
「君からはすごい才能を感じる。強いプレイヤーになれると思う」
それを聞いたリョン選手は、さらにダーツに夢中になったそうです。

そんなリョン選手のダーツとの出会いは、当時通っていた教会の青少年センター。そこにあった古いモデルのダーツマシンが初めてのダーツでした。

「マシンが誰にもプレイされていないのはもったいないと思って、その日にマイダーツを購入したの。初めてマイダーツでプレイした夜、狙った場所にダーツが刺さる感覚に魅了されてダーツと恋に落ちたわ!今でも初めてブルに入ったときの嬉しさを覚えているの」

すでに歌手として芸能界で活躍していたリョン選手でしたが、香港チームの代表としてソフトダーツ・ワールドカップで優勝という夢を達成した後、さらにダーツのキャリアを極めたいと思うようになったそうです。

「歌手とダーツ。どちらを辞めた方が後悔をするか自分に訊いてみたの。とても悩んだけど、より好きなのは、ダーツだということを実感したわ」
その想いからリョン選手は歌手活動を引退し、フルタイムのダーツプレイヤーとなります。そして今も香港の人気プレイヤーとして活躍しています。

キャリア数年でダーツの頂点の大会出場まで急成長

台湾で圧倒的強さを見せるプポ・テン・リー選手。チーム台湾のメンバーとしてTHE WORLD ONLINE LEAGUEに出場します。

プポ選手がダーツを初めてしたその日。早くもその才能の片鱗を見ることができます。
「ダーツを始めてプレイしたのは友達と立ち寄ったバーだったと思います。友達に教えてもらって初めてプレイしたその日にTON80を出したんです!その様子を見ていたバーのオーナが『ダーツの才能がある』と言ってダーツセットとダーツライブカードをプレゼントしてくれました。それがきっかけでダーツを始めたんです」

チベット出身で、インドで育ったプポ選手は17歳の時台湾に移住。ダーツを本格的に始めるまでは台中でチベット料理のレストランオーナーをしていました。

ダーツの練習を重ね国内の大会に出場し良い成績を残せるようになると、レストランの経営は家族に任せて海外の大会へ積極的参戦をはじめました。
「特にTHE WORLDの海外でのステージで対戦するのが大好きなんです」と話すプポ選手。そのTHE WORLDでは2019年年間ランキング4位に入るほどの実力者となりました。

プポ選手はわずかダーツを始めて3年でSUPER DARTS参戦を手にするまでに急成長していて、その勢いは目を見張るものがあります。

努力で手にした最強の名

韓国で最強の2人がペアとなったチーム韓国。
そのひとりが、ハン・ウーヒー選手。ダーツとの出会いは大学生の時のバーでのアルバイトでした。
「アルバイト先の上司に言われてダーツを投げはじめたんです。わずか一週間後に大会に参加することになってしまって…。あのときは困りましたね」

しかし、その大会でダーツの楽しさを知り、本格的にダーツを始めることになりました。

「最初にダーツを投げてから、一週間後には大会出場。スピード感がすごかったですね。初めての大会の舞台は、とても緊張してしまって上手く投げることができませんでした。その後『もう少し頑張れば、もっと正確に投げられるのに』と思いました。『あともう少し、あともう少し…』という思いで練習をしているうちにダーツにハマってしまいました」

プロプレイヤーとなったのは、ダーツをはじめてから2年ほど経ったとき。プレイヤー募集の告知を見たことがきっかけでした。

「プロプレイヤーになったばかりのときは、周りがみんな上手くて、到底自分の実力では追いつけないと感じていました」
それでもハン選手は負けず嫌いで、頑張れば実力は必ず上がるという自信を持って努力し続けた結果、韓国ダーツ界を長年牽引する選手にまで成長しました。

自分の大好きなダーツこそ自分の極めるべきキャリ

チームマレーシアで活躍が期待されるエディソン・パン選手は友達のパーティーでダーツを投げたことがきっかけでダーツを始めたそうです。

「友達のパーティーでいきなりダーツを渡されて投げてみることになったんです。そうしたら初めて投げたダーツがブルに入ったんです!ブルに入るときの喜びは特別ですね。楽しみながら達成感を得られることが最高だと思いました。今でもダーツを投げる度に毎回高揚感を感じるし、そのときのフィーリングが大好きですね」

パン選手が注目され、プロの道に進むきっかけとなったのは2017年のDARTSLIVE OPEN MALAYSIAでの試合でした。

「ドリーム・マッチという企画でレジェンドのポール・リム選手とペアを組むことになったんです。ポール選手を常にリスペクトしていましたが、一緒にプレイしてさらに長時間安定してほぼ毎回完璧なプレイをするスタミナとダーツに対する精神の持ち方に圧倒されました。その試合をプレイした時から自分もプロのダーツプレイヤーとしていつか活躍したいという気持ちを持って、夢を叶えました」

ダーツをプレイすることが、何よりの幸せだ、というパン選手。

「大好きなことは職業でなく趣味として楽しむべき、と言う人もいます。でも自分はそうは思いませんでした。ダーツをプレイすることが本当に大好きで、ダーツをプレイすることこそ自分の人生であるべきだと思ったんです」
パン選手は現在プロダーツプレイヤーとヘアサロンオーナーという2つのキャリアを持ち、心から好きな“ダーツ”という仕事を楽しんでいます。

どの選手もダーツと出会ってプロ選手として活躍するまでとても興味深いエピソードを話してくれました。今まで知らなかった選手の一面にふれられてより活躍が楽しみになったのではないでしょうか。
この中でどこのチームがTHE WORLD ONLINE LEAGUEを制するのか?

THE WORLD ONLINE LEAGUEは2月24日(木)~4月28日(木)まで毎週木曜日20時から3試合を配信します。

視聴はこちらから

大会や出場選手については公式ウェブサイトをチェック
THE WORLD ONLINE LEAGUE公式ウェブサイト

選手たちの活躍をお楽しみに!

 

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